ギリシャ新婚旅行記 その3 Oiaに到着

 サントリーニ空港からOia(イア)の町へ


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サントリーニ空港からイアの町まで、予め手配した送迎車で向かいます。

サントリーニ空港からイアまでの送迎の手配料金は8,000円で、現地でタクシーを拾った場合30ユーロほどという情報ですので、倍以上の費用がかかってます。それでも外国が初めての二人にとっては送迎を手配して正解だったと思います。

到着ロビーへ出たら、僕の名前を書いた紙を持ったスーパーマリオみたいなおじさんが待っていました。

サントリーニ空港についてから、トイレをしたりしてゆっくりと到着ロビーに向かい、他の乗客からかなり遅れて到着ロビーに出たので、おじさんは僕を見つけるまで、きょろきょろして不安そうでした。

「ハーイ」と言って手を振ったら、ホッとしたような表情をして、ニコニコと手を差し伸べてきました。

ギリシャ人は時間にルーズかと思いましたが、待たされるのは不安なようです。

車は、10人乗りくらいのワゴン車でした。タクシーのような乗用車が来ると思っていたので意外でした。

その10人乗りのワゴン車に僕達夫婦二人だけを乗せてイアの町へ出発です。

フィラの町

途中でフィラの町を通りました。サントリーニ島の中心となる町です。

車も多いし観光客も多い。

運転手のおじさんは結構運転が荒くて、車の前にのろのろと観光客が乗ったレンタバギーが走っていると、思いっきりクラクションを鳴らしてました。

途中で、おじさんが「ちくしょー、夕日が終わっちゃったなー」みたいなことを話しかけてきたので、「今日見れなくても大丈夫だよ、明日見るから」って答えたんだけど、どうやらおじさんは「夕日が終わったので渋滞が激しくなるなぁ。ちくしょー」みたいな意味で言ったみたいでした。

旅行の計画を立てるとき、フィラに宿を取るか、イアに宿を取るか迷いました。イアの夕日は是非見たいと思ってました。また、フィラにもイアにも行ってみたいと思っていました。なので、フィラに宿を取り、夕日を見にレンタバギーを借りることを考えたのですが、

サントリーニは、片側が切り立った崖で道幅が狭いのに大きな車が行ったり来たりして危険です。また、道路は照明なども多くなく、暗いので夕日を見て日が落ちてから不案内な道をバギーで帰るのはあまりお薦めできません。

との情報だったので、イアに宿をとることにしました。確かに、フィラのこの状況を見るとバギーはやめておいて良かったと思います。

また、町と町の間は「荒野」でした。サントリーニ島は火山島で、道路脇に溶岩の固まった赤土の壁があるのは、なんとなく日本の阿蘇に似ています。

イアに近づくと道幅も狭くなり、夕日が終わって帰路に着く車やバスとの離合でスムーズに進まなくなりました。

ホテル「イア・マーレ・ヴィラ」にチェックイン

夜8時前に、イアのバスステーションに到着。バスステーションといっても単なる広場です。
写真撮ってなかったので、Picasaにあった写真

ここで、車を降ろされて総合観光案内所みたいなところへ連れて行かれました。

イアはカルデラの断崖の上にある町なので階段が多く、ホテルまでは車は乗り付けることができません。なので、バスステーションにある総合観光案内所が共同のチェックインカウンターになっていて、そこからホテルまでは歩いて行きます。

共同チェックインカウンターのお姉さんが、何か「内緒よ」みたいな感じで話しかけてきました。しっかりと理解できなかったんですけど、「あなた達はハネムーンね。ホテルに着いたら、2つ部屋を見せられるから、良い方の部屋を選びなさいね」みたいなこと を言ってる感じです。

チェックインの用紙に必要事項を記入している間に、お姉さんはポーターに電話をして、荷物を取りに来るように連絡をしていました。

手続きを済ませて、待機していると、次にチェックインに現れたのが東洋系の20代の女性で、目が合うと「日本人ですよね?」って話しかけてきました。

「よかったー、私英語話せないんですよ。教えてください」って言われたけど、こっちも英語は片言です。その女性(僕からみたら女の子)は、一人で旅行しているそうです。

英語が話せないのに、女性一人で海外旅行とはすごいですね。

その女の子は僕達とは違うホテルだけど方向が同じなので、同じポーターに荷物を運んでもらうことになったようです。

ポーターを待っている間、一人旅の女の子と話をしましたが、ギリシャに来る前はアイスランドに行ってたとか。一人旅で数カ国、旅をしているそうです。

しばらくすると、ポーターのお兄さんが到着しました。白人ではない黒髪で天然パーマのギリシャ人ですね。よれよれのポロシャツと半ズボンを着た、締まった体の若いお兄さんでした。無駄な贅肉はついていません。

ポーターのお兄さんは、日本でプロパンガスを運ぶような大型のキャリア(ゴロゴロ)に3人分のトランクとカバンを結びつけ、坂と階段の多い路地をゴロゴロと引っ張って行きます。3人分の荷物を運ぶポーターのお兄さんに感服です。

すっかり日の落ちたイアの町は、僕らにとって、初めて歩く外国の町です。夜の8時くらいですが、観光客が結構います。

ポーターのお兄さんは有名人なのか、道ですれ違う人や、道端やカフェに座っている人に声を掛けられます。「今度は、どこまで運ぶんだい?」「イア・マーレ・ビラだよ」「そりゃ、大変だな」とか「今日は何回目だい?」「Many Time」とか。

 途中の分かれ道で、ポーターのお兄さんは「ここから、女の子の荷物をホテルまで運んで来るから、ここで待ってて」と僕達に告げて、一人旅の女の子とポーターのお兄さんは、階段を下って行きました。

ポーターのお兄さんが、戻ってくるまで待っていた場所で写した写真がこれ。

日が落ちて幻想的な雰囲気になったイアの町は、出発前に何度も写真で見た、まぶしいばかり太陽と白い建物の風景とは趣が違います。

あたりが暗いの、まだ町がどのようになっているのか、よくわかりません。

女の子の荷物を運び終えて戻ってきたポーターのお兄さんに連れられて、さらに岬の先端の方へと向かいます。

途中で「ここからまっすぐ言ったところが、夕日の絶景ポイントだから、明日はここに夕日を見に来るとよい」と案内してくれました。

Oia Mare Villaの部屋

LDKのダイニングテーブル
キッチン

夕日の絶景ポイントの入り口から、階段を下って行き、ホテルに到着すると、フロントデスクのお姉さん(40代くらいかな)が出迎えてくれました。部屋を選んでもらうからと2つの部屋に案内されました。

僕達が予約していた部屋はスーペリアステューディオというクラスで、最初に案内されたのが、このクラスの部屋のようです。次に案内されたのが、ダイニングキッチン着きのリビングにダブルベッドの寝室と、シングルベッドが2つ置いてある寝室の2LDKの部屋でした。おそらくBooking.comで「2ベッドルーム ケイブスイート カルデラビュー(大人4名)」と記載されている部屋のようです。

フロントデスクのお姉さんに「どっちの部屋を選びます?」っかて聞かれて、もちろん広い方の部屋を選択しました。

いわゆる「アップグレード」ってやつだったようです。

リビングから入り口側の眺め
寝室からリビング

 飛行機に乗っている時間の合計が20時間40分、乗継待ち時間の合計が9時間45分、所要時間合計30時間25分(自宅から空港までの時間を入れるとさらに2時間)かけて、ようやく目的地へ到着しました。

この後、近くのレストランで夕食を取り、就寝です。