嘉穂劇場にて「印獣」を観る

12月13日筑豊が誇る文化遺産「嘉穂劇場」(この枕詞は定着したな)にて、舞台「印獣」を観てまいりました。
前回のPPZのライブに続き、2度目の嘉穂劇場。(てな具合で、前回の記事をアピール)
さて、ワタクシは演劇のファンかというと、全くそうではありません。
生の舞台を見るのは、イッセー尾形を一度観に行ったことがあるくらいで、高校時代の演劇鑑賞以来です。
ちなみにイッセー尾形は一人芝居なので、舞台のセットも全くありませんから、大掛かりな舞台セットを組んだ演劇に自分でチケットを買っていくのは、全く初めてです。
さて、この「印獣」。とてもとても話題作だったのですが、ワタクシ全くその話題性を理解していませんでした。
ただただ、誘われてチケット買っただけです。
宮藤官九郎のファンですか?
→いいえ、そういうわけではありません。
三田佳子のファンですか?
→いいえ、そういうわけでもありません。
ねずみの三銃士を知っていますか?
→いいえ、舞台を観て初めて知りました。しかも、3人のうち名前を知ってるのは生瀬勝久だけでした。
すみません。誘われてときに一番心を惹かれたのは「嘉穂劇場」だったんです。(このチケットが発売された時には、まだ自分が嘉穂劇場でライブする事は決まっていなかったんです)
この舞台を観たくて観たくてたまらなかった人は、きっとお怒りのことと思います。すみません。
それで、観た感想って?
それはそれは、面白かったですよ。そうとう面白かったです。
涙を流して笑いましたし、涙を流して泣きました(どこで泣いたかは後ほど語ります)
完璧にのめりこんでました。
僕のつたない文章では表現できませんから、感想とか批評とか、そんなたいそうなことはかけません。
強いて一言述べるなら、三田佳子は綺麗で、かわいい。そして、今回のこの舞台に三田佳子がゲストで主役を演じる事のすごさってのが、後からずっしりと「すごい」ことと理解してきました。
観た後に知ったのですが、この「印獣」は超?話題作だったのです。(公演終了後、パンフレットを購入しました)
どれだけの話題性があったのかってのは、僕が書くよりもこちらの記事を読んでいただくほうが良いでしょう。
ちなみにこちらが印獣の公式サイトです。
公演日程を見ると、ほとんどが東京パルコ劇場です。
地方であるのは、札幌、大阪、名古屋、新潟、そして福岡は嘉穂劇場です。
嘉穂劇場では、3日間4公演のみ。
観れた事に感謝しなくてはなりません。終わった後にありがたみがわかりました。
大阪より西では、嘉穂劇場だけですから、公演終了後に河川敷の駐車場で他のお客さんの車のナンバーを見ましたが、「筑豊」ナンバー以外のお客さんが多かったです。
中には「成田」ナンバーってのも!
舞台の最初の方で、三田佳子演じる「長津田麗子」の幼少期が、ボタ山のある産炭地なんですけど、それは嘉穂劇場の公演のみなんでしょうか?
それで、小学生を演じる三田佳子がかわいい。(もちろん、シリアスではないですよ)
女学生を演じるセーラー服の三田佳子がかわいい。(もちろん、シリアスではないです。思いっきりコメディです)
毒マグロ貴婦人を演じる三田佳子がかわいい(これは、かわいいではない。三田佳子ラブです)
1941年生まれ。泣く子も黙る大女優。
宮藤官九郎作品で三田佳子が新境地を開拓!『印獣』上演初日!!より三田佳子さんのコメントを引用します。
三田佳子は初日に向けて「稽古のときは、私が今ま でにやってきたものとまったく違うせりふも動きもすべて間逆のものを突きつけられている感じでしたが、「鶴の恩返し」の機織(はたおり)に例えると地肌が 丸見えになるくらい羽をむしり、作品という布を織っていよいよ迎える初日です。みんなで紡いだちょっと珍しい布を、お客様に楽しんでいただきたいです。気 持ちの上では、いままで着た服を丸ごと全部脱いで、もう一度新しい服をきて出て行くぐらいの心境です。ちくちく、ひりひりと痛みは伴うけれど、これを超え たら変革を迎えられるのではないかなと思っています。この変革の後には必ず、夢や希望、自信とか期待が生まれくるわけでなので、これは私にとってすごくい いチャンスです。
すごすぎる。素敵すぎる。
ワタクシは、この三田佳子を生で見て、感動して涙しました。拝んでました。
演劇の舞台ってのを、生で観た事がほぼないに等しかったわけですが、生の舞台は面白いです。
また、なにか観に行きたいです。
音楽にしてもお笑いにしてもそうですが、やっぱり「生」ライブが面白いですね。
-
前の記事
昭和ロマン蔵(その5 リアルタイムで経験したもの) 2009.12.08
-
次の記事
すべての記事の最後に同じ文字を入れる(よかよかブログ) 2009.12.17