白の革靴修復プロジェクト(その2)アドカラーを使ってみた。
汚れは落ちたとして、つま先の塗装の剥離をどうするか?
もう片方は、さらに剥がれがひどいです。
それで、ネットで調べに調べてシューケアー製品メーカーのコロンブスのアドカラーという商品を見つけました。
リンク先の修理例を見ると、これで修理ができそうです。
けど、僕の靴はタイトルに「白の革靴」って書いたけど、剥離した部分を見ると合皮っぽいですね。
アドカラーを使えばなんとかなりそうですが、ネットで注文すると送料がかかります。
修理する靴の色とぴったり合わせるためには、複数の色を混ぜて使うようです。白だけを買えば済むようではなさそうです。白だけ買って、うまく色が合わないので、違う色を買い足して、なんてしてると送料がもったいない。できれば、近くに売っているところはないか探しました。
近くの靴屋においていないか探しましたが、ありませんでした。
ネットで調べていると、本来靴の修理用品なのに、車のハンドルを修繕したり、バイク乗る人の革のつなぎの修復に使う用例が多く、靴屋でなくてホームセンターに置いているなんて情報もありました。近くのホームセンターを回ってみましたが、やはりありませんでした。
近くに売っているところはないので、ネットで注文する事にしました。けど、何色を買っておけばいいでしょうか?たまたま、オークションで安く全色売っていたので、それを買うことにしました。色を考えるのが面倒だったので。
では、届いたアドカラーで早速修理開始です。
アドカラーの使い方は、チューブに書いてありました。
浅いキズの場合(こすり傷など)
- 傷の部分をサンドペーパー#400で平らにします。
- パレット等にカラーチューブを少量出し、筆で混色して下さい。
- キズの部分にカラーチューブを上塗りしてからパレットナイフで平らにして下さい。
- キズのまわりは筆又はナイフでぼかすように塗ってください。
- 15分位感想させて同系の靴クリームで磨いてください。
深い傷の場合は・・・アドベース商品知識を参照して下さい。
1は、「まあ、いっか」と思って、まずは色合わせ。
白単色を目立たないところに塗ってみます。明らかに色が違います。
アイボリーを混ぜてみます。
では、先端のひどいところにぬってみます。ネットの情報では、一度に塗らずに数回に分けて塗るのがコツらしいです。
筆で少し塗って、布で叩いてぼかします。これが、一回塗って、布で叩いてぼかした状態。ほとんど、色がついてません。
数回塗って、サンドペーパーで下地を整えないとやばいと気づき、サンドペーパーをかけました。
手元には、600番と320番の紙ヤスリしかなかったので、最初は目の細かい600番で削りましたが、320番で問題なしでした。
紙やすりをかけた後、筆で薄くぬって、布で叩いてぼかす作業を何度も繰り返しました。繰り返しながら、色の微調整をしました。
最終的に、少し青と黄色も混ぜました。
剥がれがひどい方は、こんな感じ。
このあたりで、「やっぱり無理かー」とあきらめかけました。この靴は、本皮ではなくて、合皮っぽいですしね。しかし、あきらめずに、筆で塗って、布でぼかして、乾かして、また塗る作業を繰り返しました。
もう片方はこんな感じ。
だいぶ、良くなってきました。
最終的には、こんな感じまで仕上がりました。ちょっと黄色を混ぜすぎたなぁ。
アップだと「塗ったな」てのがわかりますが、遠目でみると、
OKじゃないですか!? 普段履いてまわっても問題ないでしょ!?
アドカラーを使ってみた感想ですが、
- 色をしっかりと合わせるべきです。その為には、必要ないと思う色も念のため買っておくほうがいい。
- 色をしっかり合わせても、塗った後、キズの段差が目立つので、下地の整えはきちんとした方が良い。
- 僕は、重ね塗りをしましたが、「アドベース」という、キズ修復用のパテもあるので、それを使うといいかもしれない。
- 一度に沢山塗るより、何度も分けて塗るほうがいいようだ。色の微調整もできるし。
- 色の微調整のことを考えると、昼間の自然光の下で作業をするほうがいい。僕は、夜に蛍光灯の下で作業したので、昼間にみると、微妙な色の違いが、ちょっと気になる仕上がりになった。
- 塗りの繰り返し作業は、集中力がなくなったら、やめる。仕事が雑になると、今までの苦労が水の泡です。
初めてで、この仕上がりなら、良い出来ではないでしょうか。
-
前の記事
白の革靴修復プロジェクト(その1) 2010.05.01
-
次の記事
デジカメが壊れました。 2010.07.05